オウンドメディア活用のメリットとは?成功事例や自社での始め方も解説!

オウンドメディアは、SNSや動画コンテンツ普及の煽りを受け、多くの企業も注目するマーケティング手法のひとつです。大手~中小まで、幅広い企業が自社オウンドメディアを活用するのは、様々なメリットがあるからにほかなりません。今回はオウンドメディア活用のメリットを、自社での始め方とともにご紹介します。

本記事では、オウンドメディア活用のメリットと自社での始め方、成功事例などを分かりやすく解説します。

オウンドメディアとは?

よく耳にするオウンドメディアですが、英語では「Owned Media」と表記し、「自社が所有するメディア」を意味します。具体的な例としては、コーポレートサイトや自社ブログ・InstagramやX・FacebookなどのSNSだけでなく、企業案内パンフレットや紙のチラシ広告などもオウンドメディアの一部です。自社が発信するための広告やメディアのすべては、オウンドメディアであるという認識で問題ないでしょう。

そのなかで今回は、現在多くの企業からの注目を集めている、WEBを活用したオウンドメディアにフォーカスして解説します。自社コーポレートサイトからECサイトや採用サイトまで、幅広い用途・目的で活用できるのがオウンドメディアの利点です。企業の規模に関係なく利用できるマーケティング戦略のひとつですので、まずは役割や必要性から理解していきましょう。

オウンドメディアの役割と必要性

ここからは、オウンドメディアの役割と必要性とともに、どんな企業に必要なのかを整理しておきます。

オウンドメディアが注目されている理由

オウンドメディアが注目されているのは、SNSや動画コンテンツの普及などにより、幅広いコンテンツが手軽に発信できるようになったことが背景にあります。企業がマーケティングや採用を目的としたSNSアカウントを持ち、独自のコンテンツを発信するのも今や常識。このSNSの発信力を効果的に事業に活用したい企業が増えたことから、オウンドメディアの活用方法にも注目が集まっているのです。

また、近年の採用においては、Indeedを始めとする無料求人媒体が主流となったことにより、採用を内製化する企業が増え始めました。これまでの求人広告費を自社採用ページに費やすなど、オウンドメディア活用を視野に入れる企業が増えたことも、注目度が増している理由のひとつです。企業のSNSや動画メディアとコーポレートサイトを連携するなど、総合的な企業ブランディングにもオウンドメディアは活用され始めています。

オウンドメディアの目的と役割

オウンドメディアの目的と役割は非常に幅広く、企業ごとに必要な目的と役割を設定し、自由に活用できる時代となりました。自社でオウンドメディアを立ち上げるにしろ、外注するにしろ、どちらにしても目的と役割の定義付けは非常に重要です。以下に、各オウンドメディアの代表的な役割と目的をまとめましたので、参考にしてみてください。

≪オウンドメディアの例/主な目的・役割≫

・サービス・商品サイト⇒サービスや商品、ブランドイメージなどの発信・訴求

・コンテンツサイト⇒ユーザーへの情報発信・顧客エンゲージメントの強化

・採用サイト⇒求職者に向けた採用情報の発信・採用ブランディング

・企業ブログ⇒自社のマインドやサービスの訴求・顧客エンゲージメント強化

・自社ECサイト⇒サービスや商品の販売

オウンドメディアはどんな会社に必要?

オウンドメディアは、ほぼすべての企業にとって活用のメリットがあります。理由は、販売・広告・採用・発信など、自社の課題にあわせたオウンドメディアの活用ができるから。オウンドメディアを自社で立ち上げる場合は費用もほとんど掛からず、手軽に始められることも活用しやすいポイントだといえます。

立ち上げ~運用まではある程度のノウハウやリソースが必要になりますが、日々の発信を自由に行うことが可能です。閲覧数を増やすまでにある程度時間が掛かるため、必要に応じて外部への依頼を検討することをおすすめします。

オウンドメディア活用のメリット

ではここからは、オウンドメディア活用の具体的なメリットについて解説します。

広告費を削減することができる

自社のコーポレートサイトやSNSなどを活用した発信をすることで、広告や宣伝に必要な費用を抑えることができます。新製品やサービスの告知なども自社オウンドメディア内で完結できるため、プロモーションに掛かる費用はほとんどありません。これまで広告費に費やしていた費用を、大きく削減できる可能性もあるでしょう。

顧客接点を増やすことができる

様々なオウンドメディアで発信を行うことで、顧客との接点を増やすことが可能です。たとえばコーポレートサイト内で発信するブログやSNSをみて、想いに共感したクライアントから依頼があることも少なくありません。自社の思いやスタンスを共有できるため、良好な関係構築のきっかけとなるメリットもあります。

採用を有利に進めることができる

オウンドメディアで採用活動を行うことで、費用を抑えて認知度を向上できるため、採用を有利に進めることができます。以前は有料求人広告が中心だった採用活動も、現在はSNSや企業サイトを複合したオウンドメディアと、Indeedなどの無料求人検索サイトなどの活用が主流になりつつある昨今。自社オウンドメディアを使った多角的な発信が、採用を有利に進める原動力となります。

企業のブランディングを確立できる

オウンドメディアで自社が与えたいイメージを訴求することで、企業ブランディングを確立することができます。たとえば多くの消費者がUNIQLOに抱く「清潔感・爽やか・都会的」な印象は、実際はコーポレートサイトやCMなどの印象が強く反映されたものです。同じく中小企業であっても、サイトのデザインやカラー、動画コンテンツなどの雰囲気によって、与えたい企業イメージを発信することができます。

企業ブランディングが自由にできると、商品やサービスの販売力はもちろん、採用力の向上も期待できます。テキスト・デザイン・動画など、発信するコンテンツにこだわることで、目的にあわせた企業イメ―ジを訴求できることも、オウンドメディアが持つ強みです。

オウンドメディア活用の成功事例

ここからは、具体的なオウンドメディア活用の成功事例を、ビジネス形態や目的ごとに紹介します。一部結果・反響は公表されていませんが参考になる活用方法ばかりです。ぜひご一読ください。

BtoB

・共同印刷株式会社(Hint Clip)

共同印刷株式会社は、印刷メディア事業を中心に、デジタルコミュニケーションや販促資材の提供などを行っている企業です。同社は、販促担当者向けオウンドメディア「Hint Clip」を運営し、マーケティングのテクニックや情報などを定期的に発信しています。資料ダウンロードやメルマガ登録・問い合わせも可能となっており、顧客拡大を図る企業はぜひ参考にしたいオウンドメディアのひとつです。コーポレートサイトにはYouTubeがリンクされていることも、注目のポイントです。

BtoC

・おかざき歯科クリニック(歯医者が教える歯のブログ)

神奈川県の「おかざき歯科クリニック」が運営する、「歯医者が教える歯のブログ」はBtoCオウンドメディア活用のお手本ともいえる成功事例です。患者様に歯科治療やメンテナンスを伝える内容を発信し、オウンドメディアは月間500万PVをカウントするまでに成長。新規来院患者数は657%増加した月もあり、情報発信によって顧客獲得に成功しました。オウンドメディアの成功は企業規模に左右される訳ではないことがわかる好事例です。

参照:バズ部 CASE 事例 / 月間500万PVを達成し、毎月の新規の来院患者数が657%増加した歯医者のブログ

採用の促進

・ドーミーイン(DOMINISTA BLOG)

ビジネスホテルチェーンで知名度も高い「ドーミーイン」も、採用向けオウンドメディアの活用でホテル業界の人材不足を乗り切っています。運営する「DOMINISTA BLOG」では、ホテル業界での就業を考えている方に向けて、スタッフの勤務実態や生の声を中心に発信。応募を後押しするオウンドメディアとなっています。自社採用サイトと連携して深く情報を発信する取り組みは、多くの業種で参考にできる内容です。

オウンドメディアの始め方

では、実際に自社オウンドメディアを立ち上げたい場合は、どのようにしたら良いのでしょうか。代表的なオウンドメディア立ち上げの方法を、3つご紹介します。

自社内で企画~運営まで行う

オウンドメディア立ち上げの一つ目の方法は、自社内ですべて行う方法です。企画〜運営までを社内の人材を使って行いますので、費用を抑えて活用をスタートすることができます。社内にマーケティングやWEBの知識がある人材が在籍していれば、すべてを社内で完結することができるでしょう。

一方で、立ち上げの際は、企画・目的設定・手段の選定(SNSorWEBサイトor動画)〜運用体制の整備や効果測定まで、行うべきタスクは非常に沢山あります。基本的に効果がでるまでは半年~数年程度必要になるため、社内リソースが確保できるかを含めて、事前に確認しておくことをおすすめします。

コンテンツの制作など一部外注する

社内でオウンドメディアを立ち上げるリソースが不足している場合は、一部業務を外部の企業へ依頼することも一般的です。オウンドメディア内のブログやSNS動画など、コンテンツ制作部分のみをライターやマーケティング会社へ委託することで、自社の不足しているリソースを補います。ライターやマーケティング会社への委託には当然費用が掛かりますが、依頼先によっては質の高いコンテンツ制作が可能になるでしょう。

設計・企画から専門家へ相談する

オウンドメディアの企画・運用に関する知識をもつ人材が社内に居ない場合や、リソースが圧倒的に不足している場合は、一番初めに行う企画〜日々の運用までをすべて外部企業に任せる方法もあります。ある程度の費用は必要になりますが質の向上にもつながるため、効果を早く出したい場合などにも向いている方法です。

依頼する場合は、マーケティングやWEBの専門的な知識がある、信頼できるパートナーを選ぶことをおすすめします。たとえば私たちnora株式会社も、マーケティング会社としてWEBやSNS・動画メディアの制作が可能です。複合的なオウンドメディアの活用はもちろん、企業ブランディングを含めた総合的なプロデュースも得意としています。初回無料のオンライン相談もありますので、オウンドメディア立ち上げでお悩みの際は、ぜひお気軽にご相談ください。

このブログも、私たちのオウンドメディアです。

本記事では、オウンドメディア活用のメリットと自社での始め方、代表的な成功事例などを解説しました。オウンドメディアはできるだけ早く活用しておきたい、マーケティング手段のひとつ。私たちが定期配信しているこのブログこそが、身近なオウンドメディアの一例です。「距離を少しでも縮めたい」それが私たちの想いです。今後も有益な情報を発信してまいりますので、引き続きよろしくお願いいたします。

私たちnora株式会社は総合デザインコンサルティング会社として、SNSやWEBを活用した企業ブランディングや広告戦略など、幅広いマーケティング戦略をサポートしています。企業規模や業種に関わらず、目的や課題に応じたオウンドメディア制作のご協力も可能です。デザイン・マーケティングでお困りの際は、ぜひ一度お声かけください。

この記事を書いた人

nola official

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