
業務効率化を目的に、AIツールを利用する人が増えています。身近な友人やクライアントの中にも、積極的にAIを活用している方がいるのではないでしょうか。近年では多くのAIツールがリリースされ、その強みや機能もさまざまです。業務をより精度高く、より効率的に進めるうえでも、AIツールの特徴と選び方を理解しておくことをおすすめします。
本記事では、業務効率化に役立つAIツールを21選を、ビジネスの用途別にご紹介します。
AIツールで業務効率化できること一例

AIツールを利用したことがない方は、どこまでAIに任せられるのか分からない方も多いはず。まずは、AIツールを活用して効率化できる、業務の一例をご紹介します。
最新の情報収集
これまでは、WEBニュースやGoogle・Yahoo!などの検索サイトから、個別に情報収集する必要がありましたが、AIツールを使えば、より簡単に情報収集ができます。AIツールによっては、「情報のソースも提示して欲しい」「一次情報のみで整理して欲しい」など、情報抽出先までを限定して依頼することが可能です。「大谷翔平選手のメジャーでの年次実績」など、条件を指定して必要な部分だけを抜き出す依頼もできるため、情報探しや選定の手間を大幅に省くことができます。
市場調査・分析
調査分析能力に長けているAIツールを使えば、市場調査や分析もお茶の子さいさいです。さまざまな業界の顧客分析や需要予測、広告戦略の策定などでも利用可能。データ調査や分析時のヒューマンエラーの恐れを減らせるため、適切に使えば、高精度な分析も可能です。「大谷翔平選手の年次実績から見込まれる、今後の打率予測」など、調査・分析・予測を簡単に依頼することができます。
資料作成
AIツールによっては、ビジネス文書などの資料作成を任せられます。一例としては、さきほどのようにAIツールで行った調査・分析を、読みやすく整理して資料にまとめることが可能です。ツールにもよりますが、ほとんどの場合はグラフや表作成もできるため、必要に応じて指示しておくだけで効率良く資料作成ができます。
スライド作成
デザインが得意なAIツールを活用すれば、プレゼン資料などのスライド作成も簡単です。先述したAIツールに依頼した大谷翔平選手についての調査・分析を、スライドとして作成することもできます。慣れるまでには希望した内容にならない場合もありますが、トーンやデザインの雰囲気も調整できるため、使いこなせば質の高いスライド作成が可能です。
画像作成
近年話題になったChatGPTによる「ジブリ風イラスト」など、さまざまな種類の画像作成を依頼することもできます。サービスによっては写真を取り込み記憶した顔を使って、イラストや写真を生成することも可能。画像やイラストのレベルはまだまだ向上の余地がありますが、社内ブログやSNSなどであれば十分に利用できるクオリティはあるでしょう。ジブリ風などは著作権が絡む場合もあるため、利用の際には十分に注意が必要です。
文書作成
メールや社内ブログなどの文書も、AIツールへの依頼が可能です。書くべき項目や内容を指示すれば、ビジネスレベルに応じた文章を作成してくれます。既存の書類形式を参考に依頼できるため、案内文をイベント毎に作り変える際にも便利です。情報や文章のチェックは必要ですが、定型に近いものであれば、比較的質の高いビジネス文章作成ができます。会議書類などの書類作成の手間が大幅に省けることで、商談など攻めのタスクに時間を費やすことができるでしょう。
業務効率化に役立つAIツール21選

ではここからは、日々の仕事で使える業務効率化に役立つAIツールをご紹介します。各用途別カテゴリー毎に3つ、タスクに向いたAIツールを挙げています。このほかにもたくさんのAIツールがありますので、あくまでも目安として以下の一覧表をご参考ください。
ビジネス用途別おすすめAIツール一覧
用途 | AIツール① | AIツール② | AIツール③ |
調査 | Manus(有料/Wide Researchが優秀) | ChatGPT(無料/ GPT-5のDeepResearch) | Google AI Studio(無料/万能ツール) |
資料作成 | Manus (有料/一度の指示で複数資料作成が可能) | Skywork (無料/調査~スライド資料まで可能) | Genspark(無料/ 調査~スライド作成まで万能ツール) |
情報収集 | Felo(無料/最新情報に強く・探しやすい) | Google AI Studio(無料/情報収集に強い・比較的万能) | Perplexity(無料/ 最新情報・エビデンス調査に強い) |
スライド作成 | Canva(無料/マニュアルデザインが中心) | Gamma(無料/ AIによるスライド作成が可能) | Manus(無料/ テンプレートを使用し作成できる) |
画像生成 | ChatGPT(無料/ 万能GoogleAI) | ImageFX(無料/人物画像生成も可) | Midjourney(有料/ 高品質イラスト生成) |
図解作成 | Napkin (無料/ デザイン性ある図解から動画編集まで) | Figma (無料/ プロも使用するデザインツール) | FlexClip(無料/スライド~動画編集まで万能ツール) |
文書作成 | Claude(無料/スタイル・文章トーン調整可能) | Genspark(無料/ 柔らかいトーンやスライド化にも対応) | Manus(無料/ 資料作成~スライド化まで可能) |
AIツール利用の注意点
AIツールを利用する場合は、誤った情報(ハルシネーション)・情報の漏えい・著作権など権利侵害に注意が必要です。誤った情報(ハルシネーション)とは、生成物(情報やデータ)に誤情報が紛れ込むことがある、AIがもつ特性のひとつ。あくまでも完璧でないことを理解したうえで、必ずチェックを行うことが大切です。また、権利侵害を起こさないよう、生成物の利用に関するチェックも実施しましょう。
特にビジネスで活用する場合は、情報漏れ防止の意識を高めておきたいところです。AIツールの提供企業がハッキングされると、取り込んだ事業に関する情報などが漏えいする危険性があります。提供企業の信頼性を確認したうえで、「入力データを学習に用いない」サービスや設定にしておくことが代表的な防止策です。AIサービスはまだまだ発展途上であるため、企業内での利用時には注意することをおすすめします。
AIツールの選び方

AIツールで業務効率化したい。でもAIツールはたくさんあり過ぎて、どれにしたら良いのかよくわからないものです。AIツールを間違いなく選べるよう、最後にAIツールの選び方の一例をご紹介します。
まずは無料のものから試してみる
利用するリスクはほとんど無いので、まずは気になったものから試してみることが一番です。業務効率化が必要なタスクに応じて、その作業が得意なAIサービスから使ってみることをおすすめします。最初に利用する場合は、できれば無料のサービスから利用することが良策です。無料でどこまでの範囲を任せられるのか、必要なタスクを任せられそうかチェックすることから始めましょう。
慣れてきたら仕組化してみて機能を確認
使い方に慣れてきたら、日常の業務や社内体制に馴染むかどうか仕組化をしてみます。従来の作業効率と比べて良い影響はあったか、社員の作業実感も合わせてヒアリングすることが大切。AIによって全体的に効率UPしているか、客観的な視点で検証しましょう。AIサービス自体の性能の高さよりも、自社にあったAIサービスを選ぶことが何より重要です。
物足りない場合は有料も検討する
社内で活用した際にAIサービスの機能が不足していれば、有料サービスで機能拡張する方法もあります。サービスによっては利用回数制限などがあるため、利用頻度に合わせたプラン選定が大切です。費用を節約して無料で使い続けるよりも、有料プランで一気に生産性を上げる方が多くのメリットがあるケースもあります。先々を見通して、自社に合った形で運用しましょう。
費用対効果を定期的にチェックする
利用を始めたら業務効率化された気分になりがちですが、定期的に利用価値を検証してみることも大切です。有料プランを利用している場合は、費用対効果を常に意識し、成果の検証とともに効果的な使い方を模索する必要があります。たとえば、3千円の有料AIで社員2名の残業を減らすことができれば、費用対効果としては非常に良い結果です。あらゆる業務において業務効率化を図れる余地があるため、選定〜運用〜検証を繰り返し、プラスの効果があるものを本格導入することをおすすめします。
まとめ
今回は、業務効率化に役立つAIツールをご紹介しましたが、いかがだったでしょうか?ビジネスの用途別に強みを発揮するAIは、私たちの仕事を後押しする大切な相棒になりつつあります。だからこそ、まずは相棒のことを良く知って、特性を理解することがファーストステップです。まさに人間関係のように互いに歩み寄りながら、長いお付き合いを目指していきましょう。
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